ヤフオクで株主優待券を買う

日本の株式には権利確定日に一定の数の株を保有していると、配当や株主優待を提供する企業があります。株主優待には自社商品の詰め合わせから、「優待カード」「割引券」「施設利用券」など企業によって多種ありますが、株主が利用しない優待などがヤフオクにはたくさん出品されているんですよ。

建前は株主のみ利用可

航空会社や鉄道会社のように、株主以外の優待利用を許可している企業もありますが、基本優待を利用できるのは株主だけです。

企業のホームページを見ても大概は、「株主本人および同居の家族に限る」とか「第三者へ譲渡、貸与、転売することはできない」などと明記されているものですが、厳密に利用時の本人確認をする企業は稀です。

そのためヤフオクでも金券ショップでも、当たり前のように販売されている優待券ですが、いざそれを入手して利用するとなると、本当に第三者が使えるか一抹の不安もあります。

優待券を利用しようと施設などで提示したら使えないなんて事態は、もう残念を通り越して非常に恥ずかしい思いをしますからね。

出品者は優待券をヤフオク出品するときには、それが問題なしに使えるかなんて考えて出品していませんから、購入者がその企業のHPを見て、利用条件がどうなっているのかの確認は必要ですし、SNSやブログでの情報収集も必要です。1つでも使えなかった情報があるのならば、購入は控えた方が無難でしょう。

転売された優待券は使えるか

自分が先日落札した薬局量販店の「ツルハ」の優待カードは、その都度の買い物から5%引きになるものですが、裏面を見ると(利用は株主本人)と明記されているものの、利用時には提示してもカードの目視確認のみで、バーコードの読み込みや本人確認など一切ありません。

また「ニトリ」の買い物から10%引きになる優待券も、株主に限り使用可と記載されていますが問題なく普通に使えます。

「ツルハ」も「ニトリ」にも株主の名前を記載する欄がカードや割引券にありますが、無記名でも利用はできています。万が一、署名が求められた場合は、自分の名前を記入しておけばいいだけですね。その場で株主なのかの確認などできませんから。

ディズニーランド運営のオリエンタルランドの株主優待券の裏にも、「転売された株主優待券は無効」と明記されていますが、ディズニーランド入場には本人確認はなく、裏面のQRコードを読み込ませるだけです。ただテーマパークの転売問題は深刻ですので、株主優待券も今後どうなるかは分かりません。

後日キャッシュバックは第三者は使えない

買い物カード系の中にはその都度の割引きではなく、後日まとめてキャッシュバックされるものがあります。

「イオン」の株主優待のオーナーズカードは、株数に応じて半年ごとに提示した買い物の何パーセントかがキャッシュバックされるものですが、換金に必要な引換券は半年ごとに株主の住所に届きます。そのためせっせと買い物で利用しても株主が得するだけになってしまいます。

但し、イオン店舗によっては、飲み物やお菓子が食べれるラウンジ利用が「オーナーズカード」でできるので、ラウンジ目的なら問題はありません。

メルカリも解禁に

ヤフオクやラクマでは出品できる株主優待券ですが、少し前まではメルカリでは出品違反対象になっていましたが、現在では違反品から除外されています。

いつまでも禁止にしていたら、ヤフオクの独壇場ですし販売手数料の収益が見込めませんからね、需要の多さからみれば当然でしょう。ちなみに「商品券」や「ギフト券」は現在も出品禁止になっています。

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