PayPayフリマが始まってます
10月から「Zホールディングス」に商号変更するヤフーの新しいeコマースサービスとして、フリマアプリ「PayPayフリマ」がはじまりました。
フリマ事業に本格参戦のPayPayフリマ
ヤフオク!があるのに「PayPayフリマ」といった感じですが、オークション事業とは別にメルカリ優位のフリマ事業にも本格的に参戦し、収益基盤の強化を図ると考えられます。
以前のヤフオクシステムに組み込まれていた定額出品の「フリマ出品」は、あくまでもヤフオク内にあるフリマという状態で、正直わかりにくいところもありましたが、今回のPayPayフリマはヤフオクとは棲み分けされた別ページになるので、利用者は明確なフリマアプリとして利用できそうです。
PayPayフリマの参戦で、こらからフリマアプリといえば、「メルカリ」「ラクマ」「PayPayフリマ」の三つ巴の争いになりますが、ヤフオクの痒いところに手が届くようなシステムと、現在のPayPayの拡がり方を見ると、直ぐに頭1つ飛び抜けた存在になりそうですね。
PayPayフリマはこんなサービス
- 定額出品
- 個人出品
- PayPay決済
- ヤフオク!出品でも条件に合えばPayPayフリマにも掲載される
「PayPayフリマ」はメルカリ、ラクマと同じく、個人間取引+定額出品のスマホアプリです。
PayPayとの名がつくだけあって、PayPayユーザー900万会員（2019/7月時点）からの利用者の流入、逆にPayPayフリマ利用のためにPayPay登録の流れのためにも、代金の支払い、売上金の受け取りにはメリットを感じられるフリマになることは予想され、大規模なクーポン配布や、超還元セールなども期待できます。
またヤフオクから出品する際に所定の条件（個人出品や定額出品など）を満たした出品物は、同時にPayPayフリマの方にも掲載されるようなので、スタートしたはいいけど出品がスカスカということはなさそうですね。
| PayPayフリマと同時掲載の条件 | |
|---|---|
| 販売形式 | 定額 |
| 送料負担 | 出品者負担 |
| 配送方法 | ヤフネコ!パックまたはゆうパック・ゆうパケット（おてがる版） |
| 出品者 | 個人のみ |
| 出品フォーム | ヤフオクのフォームを利用している |
| 商品画像 | 1枚以上設定 |
| カテゴリ | 一部カテゴリ以外 |
| 商品の状態 | 「全体的に状態が悪い」以外 |
| 個数 | 1 |
| 発送元の地域 | 日本国内 |
| 発送までの期間 | 7日以内 |
| 価格 | 300円～30万円 |
⇒ PayPayフリマに掲載されないカテゴリ
代金の支払い方法
- PayPay
- クレジットカード
ヤフオクとPayPayフリマ同時掲載で落札された場合
- ヤフオクの取引ナビで取引きを実行。
- 落札システム利用料はヤフオクの利用料金での計算。
販売手数料はいくら
販売手数料は販売価格の10％です。Yahooプレミアム会員は若干安いとかは無いみたいです。
- メルカリ 10％
- ラクマ 3.5%
- PayPayフリマ10％
売上金の受け取りはPayPay
ヤフオク!でも売上金のPayPay受け取りは始まっていますが、当然PayPayの名を冠しているフリマなので、売上金の受け取りや決済ではPayPayが優遇されると思われます。
ヤフオクでもそうですが、売上金をコンビニなどの実店舗で利用できるのは思いのほか便利なものです。
PayPayモールもスタート
PayPayフリマ開始と同じく、ショッピングモールの「PayPayモール」も始まります。
「Yahoo!ショッピング」への出店有無を問わず、Yahoo! JAPANが定める出店基準を満たしたストアのみが並ぶプレミアムなオンラインショッピングモールという謳い文句で、「PayPayフリマ」と同様にPayPayと連携した特典やキャンペーンが予定されています。
Yahooショッピングは2013年から出店で発生する費用や売上ロイヤリティーを無料にする施策を打ち出し店舗数増加、それに比例して取扱い品数の規模を拡大させていると共に、Tポイント還元策でユーザーを増やしています。
Yahooショッピングを含めたショッピング事業の取扱高も2015年度から4年連続で前期比20％増に成長していますが、更に今回開始するPayPayモールも加わることで、5年連続の前期比増は間違いなさそうですね。
