ヤフオクで「専用出品」して欲しとの依頼が来たら

「専用出品」とは、特定の購入者のために出品するもので、一般的には他の人に購入されない様に「◯◯さま専用」とタイトルに入れて出品するものです。

値下交渉が盛んにおこなわれ、専用が浸透しているメルカリでも公式に認められたルールではなく、ユーザー間でのローカルルールとして多用されていますが、ヤフオクで使うことはどうなのでしょう。

特定個人への出品は禁止行為

専用出品にするのは主に値下げ交渉の末、安い価格に変えたときに交渉相手にしか購入されない様に「専用」とするものですが、ヤフオクでは2つの理由から使えないというか広まらないのが現実です。

その1つ目の理由としては、専用出品がガイドライン違反になることです。

専用出品という単語は出てきませんが、ヤフオクのガイドラインには「落札者を特定の個人に限定した出品をしないこと」と明記されており、専用出品はガイドライン違反のド真ん中の行為といえるものです。

【ヤフオクガイドライン細則】
A出品者の禁止行為
↓  ↓  ↓  ↓
31.入札者(落札者)を特定の個人に限定した出品をすること

ガイドライン違反ですから、誰かからの違反申告やヤフオク!のパトロールで発見されれば、オークション削除の対象になる可能性が大きいです。

出品途中でのタイトル変更ができない

そしてもう1つの理由として専用出品がヤフオクに広がらないのは、出品途中でのタイトル変更と価格変更ができないということです。

タイトル変更機能があるメルカリと違い、ヤフオクで出品途中に変更追加できるのは以下のものだけで、タイトル、価格の変更はできないんですね。

  • 商品説明の追記
  • 画像、コメントの追加
  • 決済方法、荷物のサイズと重さ、配送方法の対応の追加
  • オプションの設定

出品中に「◯◯さま専用」とタイトルに表示させ、別のユーザーに購入されないように目立たせることが、専用出品では欠かせないことですから、出品途中でタイトル変更ができないヤフオクで専用出品にするというのは、根本的に無理があります。

ヤフオクにも専用出品が存在している

ガイドラインと途中タイトル変更不可ということから、専用出品が無理なヤフオクですが、「様専用」や「さま専用」のワードで検索してみると幾つかの出品が存在しています。

過去の落札相場で確認してみると分かりやすく、専用出品の全てが「入札件数が1件」「即決価格での出品」「開始してからすぐ終了」というのが特徴で、その全てが出品を1回取消して、再出品でタイトルに「◯◯様専用」としているものです。

⇒「様専用」が付いているタイトルの過去の落札相場

再出品したものは以前の質問(返答)がリセットされるので、取り消す前の質問欄でどんな交渉の末に専用出品になったかは当事者のみ知るところですね。

もし専用依頼が来たらどうするか

再出品を繰り返しているような商品に、購入希望者から「この値段なら買うので専用にして欲しい」との申し出があれば、売り抜きたい気持ちから了承してしまいたいところですが、そこはなにも専用出品にしなくても、オークションを1回取り消してから、下げた価格で再出品(定額)し直せばいいだけのことです。

交渉相手には「タイトル名」「再出品日時」の打ち合わせをしておけば、容易く発見してもらえますから問題はありません。

なまじ再出品で「◯◯様専用」にしてしまうと、別の購入希望者が現れても敬遠されたり、購入すると言いいながら、いつまでも買われない「買う買う詐欺」状態になったときにイライラが募るだけですからいいことなしです。

価格変更機能が追加予定

値下げに関しては 2021年6月以前は「値下げ交渉」という機能がありましたが、システムから値段の表示だけのサバサバ感と、オークション形式で値段が上がっていくか、即決(定額)で売るかのどちらかが常識のヤフオクでは根付くことなく廃止になっています。

その後継として出品中に商品価格を変更できる機能が提供される予定とのこと。これが始まれば質問欄からの値下交渉がヤフオクでも活発になることでしょう。

タイトル変更で専用出品にしない、ただの出品中の価格変更ですから、ガイドラインでいうところの「特定個人に向けた出品」には該当しないので問題はありませんね。

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