ヤフオク出品での「落札システム利用料」は送料にもかかる?
送料を出品者負担でヤフオクに出品して売れたときには、「落札システム利用料」と「送料」が差し引かれた金額が売上金となりますが、その落札システム利用料の料率は、出品者側が負担した送料にも掛かっているのかどうかです。
送料も商品代金に含まれている
ヤフオクの「落札システム利用料」の料率は、「中古車・新車」など一部のカテゴリを除き、Yahooプレミアム会員は8.8%(税込)、非会員は10%(税込)です。
上は送料を出品者負担で880円で売れた商品の売上確定の詳細ですが、送料分の170円も含まれた金額で落札システム利用料(会員なので8.8%)の77円が算出されており、633円が売上として確定されていることから、送料分も手数料の計算対象になっています。
落札システム利用料は落札価格に課されるものですが、送料込み出品の場合は、その全ての代金が商品代金として計算されているんですね。
例えば、出品者送料負担(ネコポス170円)で落札された金額が1000円だった場合、送料云々関係なく「落札システム利用料」は単純(非会員10%)に100円ということです。
【送料出品者負担の例】
落札金額:1000円
落札システム手数料(10%の場合):100円
送料(ネコポス):170円
売上:1,000円 – 100円 – 170円 = 730円
送料を落札者が負担する場合
では送料(ネコポス170円)を落札者が負担する場合はどうなのでしょう。同じく落札代金が1000円だったときには、
【送料落札者負担の例】
落札金額:1170円(送料170円含む)
落札システム手数料(10%の場合):100円
送料(ネコポス):170円
売上:1170円 – 100円 – 170円 = 900円
落札者が支払う金額は送料を含めた1170円になりますが、落札システム利用料は落札代金に対して計算されるので、1000円×10%(非会員の場合)の100円です。
このように落札者負担の送料には落札システム利用料が掛からないことから、商品代金を安価にして、送料を常識外れの金額で利益を得る「送料詐欺」がまだ一部の業者で横行しているので気を付けたいところです。