官公庁オークションが2021年3月に終了

国や地方団体などの行政機関の不要になった財産や、税金の滞納者から差し押さえたものをオークションで購入することができる「Yahoo!官公庁オークション」が、残念ながら2021年3月にサービスが終了です。

官公庁オークション終了の理由

官公庁オークション

残念ながらといいながらも数える程度しか購入したことはなかった官公庁オークションですが、ヤフーの説明では「経営資源の選択と集中を進めており、その一環でサービスの終了を決定した」とのこと。要はあんまり儲かる事業ではなかったということでしょうね。

2004年のサービス開始から去年までの累計での落札額は約495億、ヤフーの取り分はその3%分の約1.5億円程です。手数料を数字で見るとヤフーにとっては収益性の高い事業ではない判断も頷けます。ちなみに楽天も2016年3月末に官公庁オークション事業から撤退しています。

売る場を提供するヤフーにとって官公庁オークションは儲からない事業でも、出品する側の国税庁や地方行政機関からすれば、高い落札率と落札金額で財源確保が望めるインターネット上での売り場が無くなってしまうのはかなりの痛手です。

それぞれの行政機関が単体で競売するのと、官公庁オークションのシステムを利用するのでは参加者人数が違いますからね。現在のサービスが終了した後は、違った形で官公庁向けのオークションサービスを提供することも検討しているとのことなので、入札者の個人にとっても新しいサービスに期待するところです。

ヤフオクのお知らせから(2020年9/16)

今後、紀尾井町戦略研究所株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:別所直哉、以下KSI)が、インターネット上で公売、公有財産売却を自治体が行える「KSI官公庁オークション」として2021年春より展開する予定です。
詳細につきましては、下記のプレスリリースをご参照ください。

▼KSIプレスリリース(外部リンク)
https://www.ksi-corp.jp/news/ksi_auc/

終了前に官公庁オークションに参加してみる

官公庁オークションには、税金の滞納者からの差押え品を販売する「インターネット公売」と、お役所の不要になった財産を販売する「公有財産の売却」の2種類あります。

それぞれ入札するには事前の申し込みや、物によっては保証金を先に入れることもあり、普通のオークションと比べると正直面倒です。

官公庁オークションってどんなオークション
官公庁オークションとは、税金滞納者から差し押さえた商品や、地方自治体が使っていた備品などをヤフオクのシステムを利用して売買しているオークションのこと。システムはヤフオクですが、出品者は各行政機関なので、いつものオークションとはちょっと違うんですね・・ どこが違うかを解説していきますよ。官公庁オークションには「公売」と「公有財産の売却」の2種類あるこれは超基本ですが、官公庁オークションと一重に言っても実は2種類に分類されます。1つは、税金滞納者からの差し押さえ品を売却する「公売(インターネット公売...

 

しかし面倒と感じるということは、そのハードルで諦めるライバルも多いということなのでいるので、サービス終了までまだ数回のチャンスがある官公庁オークション、いいものがあるかチェックしてチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんよ。

官公庁オークション

今回の官公庁オークションでは、公有財産の売却(役所の払い下げ)の方に、ラクビーのゴールポストなる珍しいものも出品されていました。なかなかこれを個人で買う人はいないでしょうが、今のラクビーブームなら企業や団体が入札することでしょうね。

 

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