ヤフオクで2千円札の出品は問題なし?

沖縄を除いて巷ではトンと見かけることのなくなった「2千円札」ですが、ヤフオクには頻繁に出品されていて、額面の20~30%高で取引されています。稀少な紙幣番号とかでもない現行紙幣の「2千円札」が帯付きの100枚で出品され、それも25万円で落札されているんですから驚きです。2千円札出品

ショッピング枠の現金化による落札

数年前、ヤフオクには「5万円が5万8000円」「10万円が11万円」など、1万円単位の現金が額面以上で取引される出品が相次いだ時期がありましたが、その理由はクレジットカードの「キャッシング枠の現金化」というものでした。

クレジットカードには 現金そのものを借りることができる「キャッシング枠」と、物などを購入して支払う「ショッピング枠」がありますが、クレジットカードのキャッシング枠を使い切った債務者が現金を確保するために、カードのショッピング枠(商品購入を目的とするショッピング枠を使って商品として現金を買う)の方を利用して、額面より高くても現金を購入していたんですね。

さすがにヤフオクも、コレクションに該当しないような現行紙幣が原価以上で取引されるのは問題ありとして、見つけられ次第削除の対象になっていますが、今回の2千円札×100枚も何だか「キャッシング枠の現金化」の臭いがプンプンします。

ちなみにメルカリでも現行紙幣の出品は、「利用規約で禁止しているマネーロンダリングをにつながる可能性がある」として削除対象になっています。

コレクション性がある貨幣なら問題なし

ヤフオクにはそもそも【オークション > アンティーク、コレクション > 貨幣 > 紙幣 > 日本】のカテゴリがありますから、旧紙幣や古銭などは昔から出品されていますし、現行の貨幣でも硬貨の穴開けミス品・刻印エラー品、紙幣に関してもゾロ目、キリ番、AA版(シリアルナンバーの前と後ろがAで挟まれている)など、コレクション性のあるものは現行貨幣でも数多く出品されています。

ちなみに2千円札でもゾロ目、キリ番、AA版はレアですが、もっとお宝になるものが「JL券」といわれるエラー紙幣です。

紙幣には左上と右下の2か所にアルファベットで始まるシリアル番号があり、本来は一緒のアルファベットから始まらないといけないところ、印刷エラーで左上は「J」、右下は「L」と、違った頭文字で始まる2千円札が存在していて、その価値は10万円以上で取引されています。

そういったレアなものが出品されているならコレクション性ありとして理解できますが、現在多く出品がある「2千円札」は稀少番号でもなんでもない普通のお札が殆ど。いくら流通量が少ないと言われていても、銀行で簡単に入手できる「2千円札」がヤフオクに出品されていることに少し違和感を感じるものです。

⇒ 2千円札の落札相場

ヤフオクに問合せしてみました

姉妹サイトのPayPayフリマのガイドラインには「現金、クレジットカードなどのカード類」は出品禁止品と明記されていますが、ヤフオクのガイドラインには、現金出品に関しての項目が見受けられないので、ヤフオクに「現在出品されている2千円札出品はNGでは?」の内容の問い合わせをしてみました。

するとその回答は、「ガイドライン違反に該当するか担当部門にて確認し、必要に応じて適切に対応させていただきます。」とのこと。まあ想像できる白黒はっきりしない回答でした。

複数枚の2千円札の出品はリスクあり

2千円の出品はガイドライン違反になるのかどうなのかですが、結論からいうと出品する枚数で変わると思われます。

数枚程度なら稀少なシリアルナンバーでなくても、2003年以降の製造がないという流通の稀少性でコレクション枠に入りそうです。これは過去の落札相場の出品数の多さを確認しても問題はなさそうです。

ただ出品枚数が数十枚、数百枚ともなると、「キャッシング枠の現金化」に利用されることが払拭できないため、いつ利用停止になってもおかしくない、リスクのある出品になると思われます。

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