匿名配送の仕組みってどうなっているんだろう
匿名配送とは相手に住所・名前などの情報を知られることなく、商品を発送したり受け取ることができる配達方法のこと。ヤフオクシステムに組み込まれているヤマト運輸の「ヤフネコ!パック」、日本郵便の「ゆうパック・ゆうパケット（おてがる版）」は特定カテゴリを除いた全てのものが匿名配送として送られます。
匿名配送ってどんな仕組み
送り先が分からなくても商品を発送できるのはどうしてって感じですが、それは当事者同士が相手の住所・名前を直接知らなくても、間に入るヤフオク側にある登録した情報を利用するからです。
初めての落札時、もしくは初めての出品時のどちらかでは必ず、住所・氏名を登録しますが、その情報を元に配送業務の提携をしている「ヤフネコ!パック」のヤマト運輸と「ゆうパック・ゆうパケット（おてがる版）」の日本郵便が匿名扱いとして配送業務をおこないます。
出品者と落札者とのやり取りに必要な「取引ナビ」上にも、相手の住む都道府県と郵便番号の一部が表示されるのみになります。
商品を発送する時に必要な配送情報は「二次元バーコード」として取引ナビに表示され、出品者は送り場所に設置してある端末に「二次元バーコード」 をかざして読み込ませるだけ。手書きで送り状を書くことはありません。
送り状の控えにも出品者、落札者の情報は表示されることはなく、運送業者は専用の読み取り機で集配します。
配送会社にのみ発送先などの必要な情報が分かる仕組みなんですね。
- 落札者の情報は出品者の取引ナビに表示されない
- 出品者の情報は落札者の取引ナビに表示されない
- 出品者が発送する時は「二次元バーコード」だけでおこなう
- 届いた商品の送り状には出品者情報は記載されていない
匿名だけど返品する場合はどうするか
もし匿名配送で送られてきた商品が違っていたり、説明にない傷や汚れがあったり、または賞味期限が切れているなど、何らかの返品理由が発生した場合はどうすればいいか。
当然、匿名なので荷物に貼ってある送り状には住所・名前などの表示はないので、その場合は直接出品者に取引ナビから情報を確認するしかありません。
ヤフオクの「商品満足サポート」の対象に
ただ、ヤフオクには「商品満足サポート」というものがあり、匿名配送を利用した取引で届いた商品に傷や汚れがある、サイズが違う、まったく違う商品が届いたなど、万一商品が満足できない場合には、審査はありますが、1年に1度だけ規定にもとづき落札額の100％（上限10,000円）をPayPayボーナスライトでお見舞いするという制度があります。
【営業所止】【郵便局留】【コンビニ受取り】はできるか
「ヤフネコ!パック」「ゆうパック・ゆうパケット（おてがる版）」の匿名配送でもヤマト営業所止、郵便局留、コンビニ受取りはできます。
ゆうパック・ゆうパケット（おてがる版）の場合
【郵便局留】【コンビニ受取り】にする場合には、必ず取引ナビ上で「店舗等で受取る」を選択した上で、表示される地図上から受け取りたい店舗を選択しなければいけません。
一般の荷物の場合のように、店舗住所の後に「〇〇郵便局留」として発送してしまうと、宛先住所に該当者不明となり荷物を受け取れなくなるので注意が必要です。
■対応店舗
・ローソン
・ミニストップ
・郵便局など
ヤフネコ!パックの場合
ヤフネコ!パックも「おてがる版」と同じように「店舗で受取る」を選択しますが、支払完了後に店舗受取りが可能になり、ヤフーとクロネコメンバーズとのID連携が必要になります。
■対応店舗
・セブンイレブン
・ファミリーマート
・デイリーヤマザキ
・ヤマト営業所など
さいごに
個人情報の保護は今や時代の流れ、企業も細心の注意を払うところで対策にやり過ぎってことはありません。特にヤフオクのような個人間の取り引きでは、次から次へと取引相手が変わっていくため、間に入るヤフーによる個人情報の管理が重要になっていきます。
相手に住所や名前を知られても構わないという人もいるかも知れませんが、殆どの人が自分の情報は他人には知られたくないもの。だって住所が分かれば簡単にグーグルマップのストリートビューで、建物も確認できるんですからね、怖い時代ですよ。
